お茶大 フンボルト入試
突然ですが、皆さんはフンボルト入試という受験方法を知っていますか?
今2年生以上の学生さんは知らない人が多いかもしれませんね。
お茶大は今までのAOとは違う新しい受験方法として平成28年度から「フンボルト入試」というユニークな試験を実施しています。
ユニークってどんな風に? 対策は何をしたらいいの? 気になって来ませんか?
というわけで、受験生向けニュース第2弾!
フンボルト入試について取材して来ました✨
今回取材したのは文教育学部人文科学科1年、吉田りかこさんです。
ー今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ーりかこさんは人文科学科に所属されていますが、どんなことに興味を持たれているんですか。
私は哲学に興味があって人文科学科に入りました。特に誰について学びたいかは決まってないんですけど、幼少期から人間について興味があって、「人ってなんだろう」「自分自身のことを自分が一番分かっていないのでは」という疑問に一番しっくり当てはまる学問を探したときに哲学にたどり着きました。
ー特にお茶大を選んだ理由はありますか。
うまく言葉では言えないんですけど、いろんな大学を見学していた中で「学び舎だ」って1番強く感じて、その雰囲気をとても気に入ったのと、オープンキャンパスの模擬授業が決め手ですね。哲学って人によってはつまらなかったりもするので模擬授業で寝てるのかな?って人もいたんですけど、私はすっごい楽しくて、それで「ここで哲学学びたいな」と思ったのでお茶大を選びました。
ーなるほど。りかこさんは新しく作られたフンボルト入試を利用して合格されましたが、それを選んだ理由もありますか。
最初フンボルト入試を知らなかったので、母が「あなたにあった入試があるよ」と教えてくれて初めて知りました。私は自分の意見をあまりハッキリ言う性格ではありませんでしたが、高校2年生の時の留学をきっかけに感化されて性格が明るめに変わったので、それでフンボルト入試の資料を見て挑戦できるかもしれないと思いました。
あと、フンボルト入試で求めている人材に私が当てはまっているよと先生方や親に背中を押してもらったというのもあります。それでフンボルト入試を受けたからといって失うものもないし、チャンスを増やそうという気持ちで受験を決めました。
ー入試を受けるまでにどんな対策を取られましたか。
それがすごい難しくて、フンボルト入試は「対策ができない入試」と謳っていて、さらに第1期生ということで本当に何をしたらいいか分からず手探り状態でした。とりあえず小論文と面接があることは分かっていたので、学校であった小論文テストに参加して論理的に道筋を立てて文字を書く練習をしました。面接練習もしたんですけど、当日質問されたことが練習内容と志望理由しか被らなかったので、結果論ですけどぶっつけ本番状態でしたね。
ー実際本番はどんな受験内容でしたか。
一次試験は書類審査と講義を聞いてミニレポートを書けという内容でした。講義は午前・午後と2部に分かれていて、それぞれの部に一個づつ質問があるので好きな方を選んでA3くらいの紙に30分で自分の意見を書くというものでした。一応下書き用の紙も配られるんですけど、それ書いてたら時間が足りないと考えて、私は直接清書用に書き込んでました。
二次試験は2日分けて行われて、1日目は図書館試験でした。図書館試験は大きいお題をもらうので、6時間お茶大の図書室にこもって自分で図書館内の参考資料を選びつつしっかりしたレポートを書くという内容でした。感想文や小論文ではなく本から資料を持ってくるというのが難しかったです。お昼ご飯とかも一応時間が決められてはいましたが、時間制限のない自由な試験なので15分くらいで食べて試験に戻る人もいれば1時間とかのんびり食べてる人もいて、試験時間6時間を自分でどうやって使うかは自由だよっていうテストでした。
2日目は午前中がグループディスカッション、午後が面接でした。グループディスカッションは図書館試験で与えられたお題に関連したお題が与えられて、大学側が決めた5人グループで40分間くらい話し合いました。先生からの介入はほとんどないので、私たちだけでディスカッションを進めてグループとしての到達点を出せ、といった感じでした。午後の個人面接は一人づつ呼ばれるので面接を受けて、終わったら順次帰ってよかったので地方から来てる人は早めに受けさせてくれました。
ー1日目は講義を聞いてのミニレポートで、2日目は図書館を利用してのレポートということでしたが、りかこさんは何文字くらい書きましたか。
1日目のミニレポートには字数制限がなかったのでA3の紙に書けるだけ書きました。確か3行くらいは余ったと思いますけど、字の大きさでも字数が変わってくるので何文字かは覚えていません。2日目の図書館試験は確か学校側が文字数設定してました。それが3000字だったと思うので制限ギリギリまで書いたと思います。
ー大体の大学の小論文が600〜1000字なのでかなり書きますね。
多いですよね。でも手書きかワープロを使うかを選べたので、大体の人がワープロで書いてました。パソコンでトラブルが起きても後ろに先生が控えていてくれたのですぐに対応してもらましたし。私もワープロで書きましたが、間違えてもすぐ消せるしコピペ出来るし手書きよりも断然よかったです。若干名手書きの人もいましたけど、ほぼ全員がワープロ使ってましたね。
ー試験中に特に気をつけていたことや、こんな対策をとっていてよかったということはありますか。
気持ちを強く持つことが本当に大事です。空気に飲まれると負ける、という感じだったので、自分を強く持っていました。メンタルですね。
ー逆に今振り返ってもう少しこれをやっていたらな、ということはありますか。
対策がどうやっても取れない、取れないようにしている試験だったので、日常の自分が出て来てしまうので仕方ないと思っています。だからこそのメンタルです。大学入ってからフンボルト入試で合格した他の人と話してても、やりたい学問に対する熱意が強い人が合格している印象なので、やっぱりそこが大事になると思います。
ーなるほど。今日はありがとうございました。
今回は吉田りかこさんに取材をさせていただきました✨
フンボルト入試に合格されただけあってとってもハキハキ話す素敵な方でした。
今年度のフンボルト入試はもう終わってしまいましたが、来年度受験される方の参考になれば幸いです💓
(ライター なべ)
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